辞書ではなかなか見つからない言葉がけっこうあって、仕事で英語を使う人にとって悩みのタネですね。東京・新宿区内で実務文書の翻訳に携わるフリーランスの翻訳者が、日々の仕事で発見した英語の専門用語や新語、その日本語訳や意味、用例をメモしていきます。
oak matured 【オーク樽で熟成された、オーク熟成の】
2012年05月17日 (木) | 編集 |
oak[-]matured に当たる日本語を検索してみたところ、「オーク熟成の」という言い方も見かけましたが、ワインに詳しくない私のような一般人が相手ならもう少し膨らませて「オーク材の樽(オーク樽、樫樽)で熟成された(熟成した)」 (= matured in an oak barrel) と訳したほうがわかりやすいかもしれません。

(例) oak matured red wine (オーク樽で熟成された赤ワイン、オーク熟成の赤ワイン)

crisp 【キレの良い、クリスプな(ワイン)】
2012年05月16日 (水) | 編集 |
crisp という形容詞は食べ物が「サクサクした」「カリカリした」さまを表す形容詞とばかり思っていましたが、crisp wine という表現があるようです。「サクサクしたワイン」ではどうもおかしいし… でも手元の辞書には用例も訳語も見当たりません。

ワインの用語集などを探し回ってみたところ、a complimentary term for white wine with refreshing acidity (さわやかな酸味のある白ワインを称えていう言葉)、denotes a fresh, young, wine with good acidity (十分な酸味のあるさわやかな若いワインをいう)などとありました。ということは、日本語でよく使う表現では「キレの良い」と訳すとわかりやすそうです。なお、例によってワイン通の間では「クリスプな」という言葉が使われているようですが、そういわれても私のように無粋な下戸には何のことやらわかりません。

(例) refreshing crisp wine (さわやかでキレの良いワイン、さわやかでクリスプなワイン)

flavor (flavour) 【(ワインの)香味、風味、フレーバー】
2012年05月15日 (火) | 編集 |
ワイン通の間では flavor (英 flavour) という言葉でも「フレーバー」 (フレーヴァー) というカタカナ語が使われているようですが、例によって門外漢の私はカタカナ語でフレーバーといわれてもしっくりしません。この言葉の意味するところには「味」だけでなく「香り」も含まれるらしく、漢語では「香味」というようです。一般向けには「風味」でもいいと思います。

(例) wine with rich flavor (香味豊かな/風味豊かなワイン)
    fruit flavor (フルーツの香味/風味)

finish 【(ワインの)後味、後口、フィニッシュ】
2012年05月14日 (月) | 編集 |
ワインについていう finish も通の間では「フィニッシュ」というカタカナ語でいうようですが、一般向けなら「後味」 (あとあじ)、「後口」 (あとくち)などのやまと言葉を使ったほうがわかりやすいように思います。

(例) wine with a good finish (後味の良い/後口の良いワイン)
    wine with a long finish
    (フィニッシュの長い/後味の長い/余韻が続く/余韻が残るワイン)

body 【(酒の)こく、(ワインの)ボディ、重厚さ】
2012年05月13日 (日) | 編集 |
body という英語を手元の辞書で引くと、酒の「こく」(コク)と出ています。ワインについては「ボディ」とカタカナ語で表現することが多いようです。漢語では「重厚さ」というようです。ワインのそれは、日本酒の「こく」とは少し違うものを指しているのかもしれません。

インターネットで検索してみたところ、The higher the alcohol and extract content, the more full-bodied the wine (アルコール度数と抽出成分の濃度が高いワインほど、よりフルボディとなる)のような記述があるところを見ると、成分の濃さのほかにアルコール度数も関係するようです。

下戸な私は若い頃、フルボディとかライトボディという言葉は知りませんでしたが、最近ではワインの説明文でごく普通に見られます。なお、日本語ではフルボディワインといいますが、英語では full-body wine よりも full-bodied wine のほうが比較的よく使われているようです。

(例) full-bodied wine (フルボディワイン、重厚なワイン)
    medium-bodied wine (ミディアムボディワイン)
    light-bodied wine (ライトボディワイン)

【ついでにひとこと】
あれこれ検索しているうちに、フルボディとかライトボディとかいう表示は、実は値段が高いか安いかの問題に過ぎないという異論を述べているホームページもありました。いわれてみるとそうかもしれない。面白いかったのでリンクしておきます。

● 「ワイン界の常識」にモノ申す(上から4番目の項目)