辞書ではなかなか見つからない言葉がけっこうあって、仕事で英語を使う人にとって悩みのタネですね。東京・新宿区内で実務文書の翻訳に携わるフリーランスの翻訳者が、日々の仕事で発見した英語の専門用語や新語、その日本語訳や意味、用例をメモしていきます。
「英楽通法」連載誌『財界』最新号(2010年2月23日号)発売のお知らせ
2010年02月09日 (火) | 編集 |
コラム「英楽通法」連載中のビジネス誌『財界』最新号(2010年2月23日号)が2月9日に発売されました。この号(連載第207回)ではLoyalty([顧客の]愛着心)と題して、ついに法的整理に追い込まれた日本航空(JAL)に触れながら、ブランドに対する顧客の愛着心について少し考えてみました。

「英楽通法」の過去の掲載記事は、私のホームページに随時転載します。右の「リンク」の項目にある「コラム『英楽通法』(雑誌『財界』連載中)」をクリックするとご覧いただけます。
savoir-faire 【サヴォアフェール】
2010年02月09日 (火) | 編集 |
savoir-faire はフランス語由来の外来語で、手元の英和辞典には「臨機応変の才、気転、世才」という訳が出ていました。検索してみたところ、アパレル業界では「サヴォアフェール」というカタカナ語が使われているようなので、私のようにファッション関係に疎い翻訳者はあえて漢語に訳さず、カタカナ語にしておいたほうが無難かもしれません。

ちなみに、仏英辞典のウェブサイトで savoir-faire を引くと know-how とか expertise という訳語が出てきますが、「ノウハウ」とか「専門知識」と訳すのも、少し違っているような気もします。知識があるだけでなく機転が利くという意味も含めて漢語にするなら、「才覚」あたりが近いように思います(しかし、フランス語に無知な私は、それが適訳と言い切る自信はありません…)。
French flair 【フランスらしいセンス[の良さ]】
2010年02月09日 (火) | 編集 |
アパレル関係のプレスリリースを翻訳していたら、French flair という言葉が出てきました。検索してみたところ、この英語表現は「フランスらしいセンス[の良さ]」「フランス的な趣味[の良さ]」という意味でよく使われているようです。(たぶん多くの文脈ではそうでしょうが)良い意味で言う場合は、[ ]にあるように「〜の良さ」を付け加えて訳してもいいでしょう。
upcoming event 【近日開催予定のイベント】
2010年02月08日 (月) | 編集 |
英語の upcoming を辞書で引くと「近づきつつある、来たるべき、来たる」などの訳語が出ていますが、開催が予定されているイベントの告知という意味での upcoming event に当たる日本語には「近日開催予定のイベント」という言い方がよく使われています。類例をいくつか挙げておきます。

(例) upcoming tradeshow (近日開催予定の見本市)
    upcoming issue (近日発売号、次号)
point-of-care diagnostics 【ポイント・オブ・ケア(POC)診断】
2010年02月06日 (土) | 編集 |
point-of-care diagnostics (POCD, ポイント・オブ・ケア[POC]診断)/ point-of-care testing(POCT、ポイント・オブ・ケア検査)という言葉は、患者の検体(sample)試験を病院外の試験専門施設に持ち出さずに治療現場で診断/検査結果を出す技術や装置について使われています。

(例)point-of-care diagnostic instrument (ポイント・オブ・ケア診断装置)

患者のすぐ近くで行う診断/検査という意味で near-patient diagnosis (ベッドサイド診断)や near-patient testing(NPT、ベッドサイド検査)という言葉もよく見かけますが、最近では point-of-care を使う傾向が強いようです。