『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2019年04月18日 (木) | 編集 |
ビットコイン(bitcoin)の類の日本語の総称としてかつては「仮想通貨」と呼ぶのが一般的でした。英語ではvirtual currency(仮想通貨)のほかに、その同義語または下位概念として crypto currency(cryptocurrency, 暗号通貨)と呼んでいるようです。日本語でも専門用語としては「暗号通貨」が正式なのかもしれませんが、「仮想通貨」ほど一般には通用していないように思われます。

ところが昨年、政府間の国際会議(G20)でその呼び方を crypto asset(cryptoasset) と改めることが決まって、この国のお役所も「暗号資産」と呼ぶようにしたそうです。いずれにしてもこの類を使ったことがない私のようなローテク人間には何のことやらよく分かりませんが、新しい名称が定着するまでは(仮想通貨)とカッコ書きで併記したほうが通じやすいかもしれません。

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2019年04月06日 (土) | 編集 |
cashless payment は日本語では「キャッシュレス決済」と言うのが今日の主流です。現金を使わない決済(支払い)方法を広く指す言葉で、近頃はよく見かけますが、手元の古い辞書にはほとんど見当たりません。キャッシュレス決済は昔からあるクレジットカードのほか、今ではプリペイド(prepaid, 前払い)方式の電子マネー(e-money or smart card payment)やら、何とかペイと称するスマートフォンを使ったモバイル決済(mobile payment)やらと多様化しているようですが、現金払い主義の筆者にはクレジットカードと交通機関系のICカード以外は全く無縁です。

「~決済」という言葉は専門(業界)用語っぽくなるので、消費者の立場でこれを言うなら「キャッシュレス払い」のほうが平易でいいかもしれません。

ネットで検索してみると「非現金決済」という漢語もキャッシュレス決済を簡潔に表現するための言い換え語として使われているようですが、あまり一般的ではなく、読み手や文脈によってはかえって通じにくいかもしれません(下手をすると手形決済などと誤解されるかも…)。今日では私のような一般人が相手なら「キャッシュレス決済」のほうが通じると思います。

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2017年08月31日 (木) | 編集 |
ring fenced は protected and only able to be used for a particular purpose とあり、予算などを別にしておいて特定の目的(用途)にのみ使われることを言うようです。 「使用目的(用途)が限定された」などと訳すといいと思います。

(例) ring-fenced budget (用途が限定された予算)
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2017年07月28日 (金) | 編集 |
obligations and securities は学校で習った英語で考えると「義務と安全」などと訳したくなるかもしれませんが、金融・財務関係の文書で複数形になっていれば、これは普通「債券および証券」の意味で使われています。

(例) obligations and securities of the United States (米国[政府]発行の債券と証券)
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2017年05月03日 (水) | 編集 |
inward investment は「対内投資」が簡潔ですが、文脈によってはどちらの国内への投資かを分かりやすく訳したほうがいいと思います。

(例) Japanese inward investment in the UK (日本の投資家による対英投資)
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