『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2019年08月21日 (水) | 編集 |
この6月から香港で続く抗議デモに参加する学生が戦術理念として往年の映画俳優ブルース・リー(Bruce Lee)の言葉 Be [like] water を引用しているそうですが、それを伝えるニュース映像の字幕が「水のようになれ」となっていました。その意味には違いありませんが、中国系という彼ののバックグラウンドを考えるなら、この言葉はおそらく老子の「上善水の如し」を踏まえたものでしょうから、私のような古い世代の日本人には「水の如くあれ」(水のごとくあれ)と文語調に訳したほうがしっくりします。

YouTubeで検索してみたところ、その言葉の出所と思われる古いインタビュー映像が出てきました。その中で彼は Be formless, shapeless, like water. などと言っていますが、その件は「水は方円の器に従う」という古い諺を思い出させます。「水のように柔軟であれ」という意味で言われているこれらの言葉は東洋というか漢字文化圏に共通の発想なのかもしれません。

香港の学生が老子ではなく香港映画の伝説的な俳優から引用したあたりは、その昔ブルース・リーの 『燃えよドラゴン』 シリーズに熱狂した世代に属する私も共感できます。



(映像はYouTubeから/画像リンク先はAmazon ※画像は本文とは関係ありません)
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2019年03月07日 (木) | 編集 |
ロシア絡みの英文記事の見出しなどで今もたまに見かける From Russia with Love の出所はスパイ映画007(Double O Seven)シリーズの作品名『ロシアより愛をこめて』(1963年制作、1964年本邦初公開/写真右、画像リンク先はAmazon)だということは私より上の世代ならほとんど誰でも知っていますが、若い方々のために若干補足説明しておきます。

この映画の舞台は当時の国名ではソビエト社会主義共和国連邦、略してソビエト連邦(ソ連、ソ連邦/英語表記 USSR=the Union of Soviet Socialist Republics)であって、私の世代は1991年にソ連が解体するまで、少なくとも政治的な文脈においては彼の国のことをロシアとは言いませんでした(ソ連を構成する一共和国としての「ロシア共和国」は当時も存在していたが、主権国家であるソ連とそれは同義語ではなかった)。ショーン・コネリーが演じる映画の主人公007=ジェームズ・ボンドの敵役はソ連の秘密警察KGBなのに、どうしてロシアと呼んでいるのかな?―と中学生の頃まで疑問に感じていましたが、ずっと後年になって、英語圏ではソ連時代もその通称として Russia を使う向きがあると知りました。

なお原作の小説の訳書名は『007 ロシアから愛をこめて』となっています。映画の国内での初公開当時の邦題は『007 危機一発』(注)でしたが、DVDのタイトルを見ると今日では『ロシアより愛を込めて』に統一されているようです。

(注)「危機一髪」の誤字ではなく映画配給会社が意図的に「一発」にしたとか。

 
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2019年02月19日 (火) | 編集 |
You're fired (You are fired)という英語表現はトランプ米大統領〔写真右/画像リンク先はAmazon〕がかつてMCとして出演していたテレビ番組での決め台詞として米国では誰もが知っていますが、彼が大統領になって閣僚や補佐官を次々と解任したことから最近の英文記事でよく見かけるようになり、日本でも広く知れ渡っています。SF映画シリーズ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(Back to the Future, 写真下)に登場する主人公マーティ・マクフライの敵役ビフ・タネンはその不動産王トランプがモデルだったと言われていますが、その映画(Part 2)にこの台詞が何度も出てくるのも偶然ではなさそうです 〔参考記事:ビフのモデルはトランプ氏、「バック・トゥ・ザ…」脚本家明かす ―AFPBB〕

これは口語表現(話し言葉)ですから、日本語では「おまえはクビだ」が定訳のようになっています。「クビだ」はもともとは「首を切る」(馘首)と言いましたが、解雇するという意味の俗語的な表現としては漢字の「首」よりもこのようにカタカナで「クビ」と表記することが多いようです。

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2019年01月21日 (月) | 編集 |
He's dead.(He is dead.)とGoogleに入れて画像検索すると、とある米国人俳優の顔が多数表示されることに気付くかもしれません。彼の名はデフォレスト・ケリー(DeForest Kelley, 写真右/リンク先は Amazon)。往年のSFテレビドラマ『スタートレック』(放送当時の邦題『宇宙大作戦』)で演じた宇宙船USSエンタープライズ号の船医役の彼が、ドラマの冒頭で殉職する端役の乗組員を診てはHe's dead, Jim(死んでいるぞ、ジム/Jimは船長の呼び名)という台詞を口にするのがお決まりの場面でした。

そのドラマで共演の故レナード・ニモイ(Leonard Nimoy)が演じた宇宙人ミスター・スポック(Mr. Spock)のLive long and prosper.(「長寿と繁栄を」⇒本ブログ既出記事参照)という決め台詞とともに、スタートレックファンの間では今でもネタとしてネット上で語り継がれているというわけです。
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2016年12月15日 (木) | 編集 |
今朝テレビのチャンネルを回していたら、BSで「奥さまは魔女」を放送していました。なんでもこのドラマが日本で初めて放送されてから今年で50周年を迎えた記念にシーズン1を一挙放送するのだとか(詳しくはBS朝日「奥さまは魔女」番組公式サイト参照)

この「奥さまは魔女」は私が子供の頃から何度も再放送で見てきたアメリカのテレビホームコメディ(sitcom)で、おそらく私より上のテレビっ子世代ならそのタイトルくらいは知っていると思います(このドラマを知らない若い世代向けにはその旨注記しておく必要がありそうです)。私が田舎で見ていた当時はなぜか「へんしん!サマンサ」というタイトルで再放送されていた記憶があります(サマンサはこのドラマの主役である魔女の奥さまの名前。夕方5時頃の放送だったので子供向けに変えたのかもしれません)。
 

英語の原題が Bewitched だということは大人になってから知りました。ちなみに bewitched を手元の辞書を引くと「魔法にかかった」「化かされた」などとありますが、文脈によっては「憑(と)りつかれた」という日本語がよく当てはまると思います。良い意味では「魅せられた」と訳すことがありますが、このテレビドラマのタイトルもたぶん両様に取れるのでしょう。

余談ですが、このドラマを見ているとつい目にとまるのがスティーブンス家の玄関ドア脇のテーブルの上にある燭台(たしかリビングルームにもあったような…)。外見はユダヤ教で用いるメノーラ(menorah, 写真参照)のようで、わざわざ目につくところに置いているのは、夫ダーリン・スティーブンスがユダヤ教徒だということを暗示しているのかとつい余計な勘繰りをしてしまいます。キリスト教徒の家に魔女が住む設定は避けたかったのか?…と憶測してネットで検索しましたが、ダーリンがユダヤ系かどうかについての見方はどうやら人それぞれのようです。私が記憶する限りスティーブンス家ではクリスマスも普通に祝っていましたので、そう考えるとあの燭台に深い意味はなかったのかもしれません。


「奥さまは魔女」オープニング/クロージングクレジット(YouTube動画)
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