『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2020年03月08日 (日) | 編集 |
run short of~は「~が不足する」という意味の英語表現ですが、営業・流通関連の文脈では「品薄になる」という言い方もあります。同様にrun out of~(品切れする)は「欠品になる、欠品する」と言います。

(例) the market is running short of toilet paper (市場ではトイレットペーパーが品薄になっている)
    we are running out of masks (マスクは欠品している、マスクの在庫が無くなっている)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴いマスクや消毒用アルコールが深刻な品薄状態になっています。生産の8割を中国に依存していたといわれる使い捨てマスク(disposable [face] mask)は急拡大した需要に供給が追いつかないようです。一方、一時的に店頭から消えたトイレットペーパーはほぼすべて国産品でメーカー在庫は潤沢にあるのに受注の急増に出荷が対応しきれないといいます。消費者はこのあたりを冷静に判断して行動すべきでしょう。

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2020年02月08日 (土) | 編集 |
重大な事故につながりかねないヒヤリ[とする]事故を英語でclose callとかnear missなどと言います。日本語ではヒヤリ事故とかヒヤリ体験などとは言いますが、それ以外にこの種の事故を端的に表現する漢語や和語が思い当りません。製造工場や工事現場の安全啓蒙活動で「ヒヤリハット」 (ヒヤリ・ハット)という造語を見かけますが、これは一般的な日常語ではありません。「ニアミス」(near miss)というカタカナ語は通じますが、これは主に航空機の重大インシデントを指す言葉として使われています。

英語では、損害が発生しない軽微な事故をincident(インシデント)、人的・物的損害を伴う重大な事故をaccident(アクシデント)と呼んで使い分けることができます。ヒヤリ事故は、アクシデントに至るおそれがあったインシデントと理解するといいでしょう。

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2019年12月17日 (火) | 編集 |
英語の screening は何かを「ふるいにかける」という意味で使われることがあります。入学(入社、入隊)試験などについて言う場合、日本語ではこれを「予備選抜」、俗に「足切り」などと言います。「スクリーニング」というカタカナ語を使う向きもありますが、一般向けには通じにくいので私はこの意味では使いません。

(例) screening of applicants (志願者の予備選抜)
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2019年10月07日 (月) | 編集 |
日本各地の都市にある「大通(り)」の英訳は、その実態を考えた上で選択しましょう。和英辞典で「大通(り)」を引くとたいていは main street (メインストリート)と出ていますが、これはあくまで「目抜き通り」という意味の普通名詞であって、地名(固有名詞)の英訳には必ずしも適しません。

北海道で生まれた私の場合、大通りと聞いて真っ先に思い出すのは札幌市の中心部を東西に走っているあの「大通」です。その昔、開拓時代には文字通りメインストリートとして計画されたものかもしれませんが、その後長い間、火除地や練兵場(戦時中は畑)などに使われていたそうです。今日この場所は「大通公園」の名で、市民・道民の憩いの場として、また雪まつりなどのイベント会場にも使われる観光名所として全国的に知られています。この公園の両側には道路も走っていますが、メインストリートと呼ぶには程遠いもので、したがってその英訳も、Odori Park または Odori Avenue Park が使われています。

一方、横浜市の「日本大通り」の英訳は Nihon Odori Street がよく使われているようです。横浜方面に土地勘の無い私はよく分かりませんが、画像検索で出てくる写真を見ると街路樹が並ぶ広い通りで、それなら street でなく avenue と呼んでも良さそうに思いますが、検索結果は street が多数派でした。いずれにせよ、固有名詞である以上はその訳語も大勢に従うべきでしょう。

(画像は大通公園のジグソーパズル。リンク先はAmazon)
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2019年04月18日 (木) | 編集 |
ビットコイン(bitcoin)の類の日本語の総称としてかつては「仮想通貨」と呼ぶのが一般的でした。英語ではvirtual currency(仮想通貨)のほかに、その同義語または下位概念として crypto currency(cryptocurrency, 暗号通貨)と呼んでいるようです。日本語でも専門用語としては「暗号通貨」が正式なのかもしれませんが、「仮想通貨」ほど一般には通用していないように思われます。

ところが昨年、政府間の国際会議(G20)でその呼び方を crypto asset(cryptoasset) と改めることが決まって、この国のお役所も「暗号資産」と呼ぶようにしたそうです。いずれにしてもこの類を使ったことがない私のようなローテク人間には何のことやらよく分かりませんが、新しい名称が定着するまでは(仮想通貨)とカッコ書きで併記したほうが通じやすいかもしれません。

(画像リンク先はAmazon)
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