『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2018年05月22日 (火) | 編集 |
火山の噴火のニュースで見かける sulfur dioxide gas は有毒の火山ガス(volcanic gas)によく含まれる二酸化硫黄(SO2)のガスのことですが、ガスの名称としては「亜硫酸ガス」のほうが一般によく使われているようです。Googleで検索すると「二酸化硫黄ガス」よりも「亜硫酸ガス」の検索結果のほうが桁違いに多く表示されます。

化学に疎い私は両者がどのように使い分けられるのか知りませんが、 日常語としてはcarbon dioxide gas は二酸化炭素(CO2)ガスよりも「炭酸ガス」と呼ばれることが多いので、それと似たようなものかもしれません。
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2018年05月21日 (月) | 編集 |
キラウエア火山の噴火によって海に到達した溶岩が海水と接することによって発生する塩酸ガス(hydrochloric acid gas)を含む有害な煙霧を現地の専門家は laze (lava haze)と呼んでいるようです。これも vog (前掲記事参照)と同様にハワイ独特の気象用語らしく、手元の辞書には出ていません。取りあえずカタカナで「レイズ」と音訳するしかなさそうですが、一般的な用語ではないので適宜注記する必要があります。
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2018年05月12日 (土) | 編集 |
キラウエア火山の火山活動によって生じる火山性ガス(volcanic gas)に大気中の塵埃が混じって発生する煙霧を現地ハワイでは vog と呼んでいるようです。ニュースサイトを見ると「ヴォッグ」(ヴォグ、ボグ)とカタカナで音訳していますが、日本語ではスモッグ(smoke+fog から出来た造語)のように定着していないので、(火山スモッグ)のようにカッコ書きで補うといいでしょう。
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2018年05月11日 (金) | 編集 |
ハワイ島キラウエア火山の噴火を伝えるニュースで溶岩が噴出している火口を [lava] fissure と表現しています。ニュースサイトの中にはこれを「[溶岩の]亀裂」と訳して伝えているものが散見されますが、「亀裂」と言うと、溶岩の表面にできたそれと誤解されるおそれがあります。地学の分野ではふつう「割れ目火口」(割れ目噴火火口)と呼ばれているようです。

(例) fissure eruption (割れ目噴火)
    fissure lava flow (割れ目噴火の溶岩流)

英文ニュースでは同じ現象を指して lava rift や lava vent と呼んでいるものもありました。
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2017年07月17日 (月) | 編集 |
sanctuary は最近では「サンクチュアリ」というカタカナ語でもたいてい通じますが、書き言葉では今も少数派かもしれません。marine sanctuary は「マリンサンクチュアリ」よりは「海洋生物保護区」と漢語で書いたほうがいいでしょう。辞書には「鳥獣保護区」という訳語もありますが、保護対象は「鳥」や「獣」とは限らないようです。
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