『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2020年01月25日 (土) | 編集 |
今年(2020年)2月で拙著 『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』 が集英社新書より発売されて20年になります。この機会に、これまでこの本をお読みいただいた(おそらく)十数万人に上る読者の皆様、ならびにご書評をお寄せいたき励ましてくださった識者の皆様に改めて深甚なる感謝を申し上げます。

発売当時は新書部門のベストセラー扱いしていただいた本書もさすがに近頃では増刷される機会はありませんが、4年前に電子書籍化(集英社e新書)され、今も読まれ続けているようです。自著がベストセラーになったときと同様、その後もロングセラーであり続けることは筆者にとって望外の喜びです。

振り返りますと、本書の舞台となった1980年代後半=昭和末期から平成初期にかけてのソニーは家庭用VTR市場で敗れたベータマックスに代わってカメラ一体型8ミリビデオ「ハンディカム」、ポータブルCDプレイヤー「ディスクマン」で再び市場を席巻していました。将来への希望に胸を膨らませて同社に就職した私にとって、その時期に会社の本業から少し離れた職場で創業者の英語屋=通訳兼カバン持ちとして過ごした4年半は胸中いろいろ複雑な思いもありましたが、稀代の天才創業者に仕えることで貴重な体験をさせていただきました。さらに退社後にその体験記を上梓することによって当時の経験を多くの皆様と分かち合えた自分はとても幸運だったと今もつくづく思います。

発売20周年を迎えるにあたって、ソニー在勤中にご指導いただきたいへんお世話になった職場の皆様、非力な私の立場ではたいしたご恩返しもできそうにないので、ここにひとこと御礼のご挨拶を申し述べるに留めておきます。

なお、本書の上梓に至る経緯とその後の顛末については「英語屋さんの作りかた」と題してメルマガとこのブログに以前連載したものがありますので、ご興味のある方はどうぞ上記リンク先をクリックしてお読みください (同記事へのリンクは今月下旬から来月にかけて毎日1話ずつ、ツイッター@eigoyasanにも投稿する予定です)。

私は今も 『財界』 誌にコラム「英語で夢を見る楽しみ」を連載するなど細々と文筆活動を続けておりますが、拙著「英語屋さん」のことを語り続けるのもそろそろ潮時かと思います。昨年、ブログのタイトルを「~英語屋さん最後の挨拶」と変更したのもその著者としての活動をフェードアウトするタイミングと思ってのことでした。昔の記憶の中には今さら甦らせないほうが良いものがあるかもしれませんし、これ以上は世間の評価に晒したくもないという個人的な思いもありますので、今後は良い思い出も含めて自分の胸に大切にしまっておくつもりです。

関係者の皆様、また何かの機会にどこかでお目にかかる日までどうぞご機嫌よう (^^)/

(画像リンク先はAmazon)
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2019年07月12日 (金) | 編集 |

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2018年09月14日 (金) | 編集 |
長らく版が切れていた往年の企業小説『英語屋さん』(1951年初刊)の文庫本が復刊したと聞いてさっそく購入しました。電子書籍化が進む今日にあって、往年の名作が廉価な文庫版で入手できたことにいたく感激しました。

かつてこの国の企業社会には、英語ができることで採用されたちょっと鼻持ちならない従業員を「英語屋さん」と呼んで(人によっては)蔑視する風潮があったようです。実は私自身も会社に勤めていた一時期、創業者の通訳みたいな仕事をしていたことがありました。縁あってその体験記を新書で上梓するにあたって(2000年)この言葉を書名に冠したところ、源氏鶏太先生の直木賞受賞作に同名の短編小説があると後から聞き知って赤面した思い出があります(1960年代生まれの私はその本の存在すら知りませんでした)(下注)。その本を入手して読んでみたいとその当時からずっと思っていたのですが、文庫版(1983年刊)もすでに絶版になっていて今日まで先送りになっていました(図書館から借りて読めばよかったのですが、本はできる限り新刊を買って読む主義なので…)。

表題作『英語屋さん』に描かれている会社員の姿は、いってみれば森繁久弥主演の『社長シリーズ』と呼ばれる一連の映画に見られるそれを彷彿とさせます。今時の会社員よりももっと泥臭く、喧嘩っ早く、その意味では本音で生きられた古き良きサラリーマン像といえるかもしれません。私が会社に勤めていた1980~90年代には大企業のホワイトカラーの多くは(私も含めて)大卒で、この作品に描かれた茂木さんのように大学を出ていない職人気質の英語屋はほとんど見かけませんでした。それ以前の企業社会を実体験している年代の方ならあるいはもっと違った面白さをこの小説に見出せるかもしれません。それでも、そこに描かれている英語屋としての矜持には私も少なからず共感するところがありました。蛇足ですが、茂木さんの年齢が奇しくも今の私と同じ57歳に設定されていたことにも不思議なご縁を感じます。会社で創業者の通訳と同時にカバン持ちも務めた私は同巻所収の『随行さん』もたいへん興味深く読めました。

あの時代の企業社会における人間模様を生き生きとした筆致で描き『英語屋さん』という洒脱なタイトルを最初につけられた源氏鶏太先生への敬意の念を新たにできた私にとっては久々に良い読書体験となりました。

〔2018.9.14 Amazonレビューに同文掲載、画像リンク先はAmazon〕

(注) 拙著『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』の書名が決まるまでの経緯については既出記事「英語屋さんの作りかた」 (11) 命名『英語屋さん』参照

 
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2018年09月03日 (月) | 編集 |
唐突ですがまた思うところがありまして、当ブログのタイトルを「なるほど!訳語発見 改め 家族葬・終活ノート(仮題)」から「なるほど!訳語発見+英語屋さん最後の挨拶」と改めました。勝手ながら理由の説明は省かせていただきます。

前回のお知らせで訳語の新規投稿を終了すると書きましたが、コラム『英語で夢を見る楽しみ』で言及した英語の訳語の補足説明や新語検索の便宜上の目的から、筆者が必要と思った場合に限り、英語とその訳語に関する記事を随時(不定期)投稿することにしました。2018年8月以前に旧タイトル「なるほど!訳語発見~英語翻訳の現場から」の下に投稿した記事は当面残しておきますが、記事内容の更新は致しません。また筆者の判断で削除することがあります。どうぞ悪しからずご承知おきください。
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2018年08月23日 (木) | 編集 |
これまで当ブログは「なるほど!訳語発見~英語翻訳の現場から +」と題していましたが、本日ただいまより「なるほど!訳語発見 改め 家族葬・終活ノート(仮題)」と称して、親しい知人や身近な家族を見送った自分の経験から皆様のお役に立ちそうな情報を順次、「家族葬ノート」という新設カテゴリーにまとめて書き記しておくことにしました。

英語とその訳語に関する以前の記事も多数残っているので、誤解や混乱を避けるために「なるほど!訳語発見」という旧タイトルの一部をそのまま使っています。いささか妙なタイトルですが (^_^;)、しばらくはこれで行きます。

辛気臭い話になって恐縮ですが、家族や自分がいつかは迎える最期への心構えの一助となれば幸いです。なお、プライバシー上の理由により、私自身とその知己についても関係者についても実名はいっさい出しません(がすべて実体験に基づく話です)のでどうぞその旨ご承知おきください_φ(・_・
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