『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2018年08月23日 (木) | 編集 |
身内に不幸があったとき、経験が無いと葬儀の形式や葬儀社の選択に戸惑ってしまいます。私もいい年になって身内の葬儀に参列したり自らその準備に関わったりする機会が増えましたが、いかんせん経験も人脈も、また(東京暮らしが長くなったので)実家のある札幌の土地勘もほとんど無い。よく分からないことがあると例によってネットで検索して調べますが、葬儀社などが載せている情報は参考になるものの、葬儀を出す側(喪家)の視点で書かれたものは口コミ(Q&A)サイトくらい。

家族が若く元気な方は葬儀の手配について考える機会はまず無いと思いますが、いつかは来る最期や別れの心構えとして、自分なりに気付いたことをこのブログに簡単に書き留めておくことにしました。

予めお断りしておきますが、同じ日本人でも葬式の慣行は宗教や地方によって大きく異なりますし、おそらく、本人や家族の死生観などによっても様々に違った形を取り得ると思います。だから当然、どれが正解ということはありません。以下に書いていくことは、あくまでも私個人の経験に基づいてご参考までに載せるものであって、自分の流儀をお勧めする意図はありませんのでくれぐれも誤解無きよう。

(写真は札幌市内を流れる豊平川)

【家族葬ノート】 目次 (ここをクリックして全部読む)
● はじめに (この項目)
(1)葬儀社の選択
(2)家族葬の選択
(3)無宗教葬の選択
(4)遺影の作成
(5)会葬者への対応~香典、供花供物など
(6)香典返しの手配
(7)納骨・埋葬まで
(8)北海道独特の葬式の流儀
● 弔意の伝達に関する 『英語で夢を見る楽しみ』の過去記事
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2018年08月23日 (木) | 編集 |
その昔、私が住んでいたような田舎町には葬儀社がひとつしか無く、そこに頼むものと決まっていました。近頃は「○○○のお葬式」と称してネットで集客している会社が増えています。葬儀費用を抑えるという触れ込みですが、その実態は葬儀の仲介だけで、実際の仕事は各地の葬儀社に丸投げしている会社もあるようです。私の実家のある札幌は広いので、状況によっては式場が家から遠くになってしまうおそれが無きにしもあらず。家から遠いと車が無い私などはお手上げなので、それを避けるためには、近くに直営の式場を持っている葬儀社に頼むことになります。

葬儀社によっては互助会と称して生前から会費を積み立てる制度を取っているところがあるようですが、業界筋から以前聞いた話によると、あのシステムでは葬儀代金から積み立てられた会費を差し引くだけで、加入する意味はほとんど無いとか。最近では互助会制を否定して無料会員を募集し、それに入っておくと基本プラン料金からいくらか安くする(たとえば1割引)とうたっている葬儀社もあります。同業他社より実際に安いかどうかは分かりませんが、多少でも安くなるなら一考の価値はあると思います。

葬儀社のパンフレットやホームページを見ると、基本プラン料金はたとえば50万円とか80万円などと書いてありますが、基本プランに含まれない各種オプション料金(ドライアイスの追加やら安置延長料金やらエンゼルメイク=死化粧やら…)も加わってくるので、とうていそんな額では済みません。よく見られるような葬式を出せば、飲食費や香典返しなどの変動費を除く固定費相当分だけでも100万円かそこらはすぐに飛んでしまいます。

式も祭壇もいっさい省いた直葬(火葬式のみ)なら総額20万円程度でできると聞いたことはありますが、それで済ませるかどうかは家族でよく話し合ったほうがいいかもしれません。私自身の思いとしては、愛する家族の旅立ちを見送る人生最後にして最大のイベントだと考えるなら、家族そろって(ちょっと贅沢な)海外旅行に出かけるくらいのお金をかけてもいいような気もします。

葬儀社の方も商売でやっている以上、豪華な棺桶やら骨壺やらのオプションを勧めてくるのは分かりますが、打合せの際にあれこれと矢継ぎ早に選択を迫られると、私などはちょっとうっとうしい気分になります。そのあたりは疲れている家族の気持ちを汲み取ってほどほどにしてくれたらいいのに…と思わないでもありません。事細かなオプションをひとつひとつ積み上げられて費用がかさむよりは、総額(最大)で大体いくらほどかかりますができるだけサービスしますよ、と言われたほうが気疲れしないし気持ちよく頼めそうです。

なお私の実家のある札幌は葬儀社間の競争が厳しいのか、一部大手がテレビCMをやたらと打ちまくったり電話で勧誘したりしているのに辟易していたので、そのような宣伝で名前を聞き知った会社は利用する気になれませんでした。

ネットで調べてみると葬儀社やそのスタッフにはけっこう当たり外れがあるようですが、私は幸い、外れを引いたことはありません。打合せも葬儀当日の進行も丁重かつ手際よくやってくださったことに満足し感謝しています。
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2018年08月24日 (金) | 編集 |
故人が引退して久しくかつての職場とも地域社会とも特に付き合いが無い場合は、家族と近い親戚だけで(それにごく親しい友人も加えて)見送る家族葬を考えてもいいと思います。私の実家がある札幌では「一日一組限定」という看板を掲げたこじんまりした式場も増えています。家族葬で何よりもいいのは、気のおけない身内だけで、故人の枕元で思い出話でもしながらゆっくりと最後の別れのひとときを過ごせることです。会社の経営者や著名人であればまず家族葬を済ませ、日を改めて一般向けの葬儀(社葬や「お別れの会」)を執り行うことも多いようですが、私の家族のような市井の人はもちろん後者の心配はありません。

家族葬にすると決めたら、親族以外への訃報連絡は一切無用。訃報を周知する範囲を限定しないと、結局は一般葬と同様に、多方面から参列の申し出やら香典やらが届いて、家族葬にした意味が無くなります。北海道など地方によっては、葬儀社にはっきり断っておかないと、一般人でも新聞の「お悔やみ」欄に個人情報を含む訃報が載ってしまうので要注意。町会の訃報掲示も丁重に辞退します。故人が所属していた同窓会や職場のOB会などには後日、すでに家族葬で済ませた旨を伝えて名簿からの削除を依頼し、会報等に訃報を載せないように要請します。後者は相手によっては面倒なところで、掲載を断ってもすぐには納得してもらえない組織人がいるのには閉口します(下注)

近頃は通夜を省いて火葬式(直葬)または一日葬だけ執り行う家も多いようです。2日続けて通夜、告別式に参列するのは特に病気がちな高齢の親族には負担が大きいので、1日で済ませるのもひとつの考え方だと思います。一日葬では物足りないと感じる方は、自宅または家族葬向けの式場で家族だけで通夜を行うといいでしょう(地方によってはもともと本通夜の前にこのような家族だけの仮通夜を行うそうです)。この場合、家族以外の親戚には翌日日中の告別式と火葬にのみ参列してもらいます。

昔は線香の火を絶やさないように親戚が交替で起きている慣習がありましたが、今では気にする人は少ないようです(気になる向きには一晩中消えない渦巻き式の線香も用意されています)。翌日の告別式と火葬に備えて十分な睡眠を取っておいたほうがいいでしょう。

家族葬であっても広い式場を借りて祭壇をきれいに飾り、通夜、告別式をひと通り執り行えば、一般葬並みに費用がかかるので要注意。それどころか香典の収入が少ない分、喪主(喪家)の負担額は大幅に増えます。収支を気にする方は、家族葬ではなく一般葬を執り行って香典をなるべく多く集めた方がいいかもしれません。

(注)訃報の掲載を断ってもすぐには納得してもらえない: 故人が公職にあった場合、死後叙勲などの希望を聞かれることがあります。こちらが「本人の遺志により辞退します。弔電も供花も要りません」と即答しているのに、故人について細かいことを根掘り葉掘り聞かれたことがあってまいりました。プライバシーの問題ですから立ち入ったことを聞かずにただちに引き下がってほしいものです。
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2018年08月25日 (土) | 編集 |
故人やその家族に特に決まった信仰がなければ無宗教葬を考えてもいいでしょう。ただし、葬式で経をあげないことを気にする方が身内にいる場合は不向きかもしれません。寺との付き合いが無ければ葬儀社に頼めば紹介してもらえますが、以前問い合わせたところ、宗派によっては正式に檀家になる必要があると(その必要が無い宗派なら僧侶1人の読経+戒名で15万円、檀家になると30万円かかるとも)言われました。また、仏教の同じ宗派(たとえば浄土真宗)でも分派によって戒名(法名)の付け方や納骨の仕方が異なるので、異なる宗派または分派の僧侶に頼むと、故人の実家(本家)の方が見れば違和感を与えるおそれがあるとも聞いています。故人が入信していなかったのであれば、遺族が無理をしてまで仏式に従うことは無いと思います。

無宗教葬ならいわゆる宮型(白木)の祭壇を使う必要もありません。最近は花だけで祭壇を飾る家も多いようです。その花も昔のように菊花にこだわることもありません、故人の好みや生前の希望に従って赤やピンクなど色とりどりの花で囲まれた遺影を眺めていると、深い悲しみも少しは癒えるような心持ちがします。この場合、会葬者には献花してもらうのが一般的ですが、高齢者が多い場合は仏式で慣れた焼香にしてもいいと思います。献花も焼香もしない形があってもおかしくはありません。

無宗教葬につきまとう問題として、僧侶の読経や神父の説教が無いだけに式の形が整えにくく、ともすれば手持ち無沙汰になりがちだと葬儀社の方から聞いたことがあります。もっとも、身内だけの家族葬なら、久しぶりに会った親戚に挨拶したり、陳列された故人の思い出の品や写真を眺めながら思い出話でもしたりして過ごせば出棺前の1時間かそこらはあっという間に過ぎます(むしろ時間が足りないくらい)。葬儀社によっては音楽の生演奏や思い出の写真のスライドショー(下注)などの「出し物」をオプションで用意しているようですが、親戚の中には結婚式の披露宴のような過剰な演出を嫌う方がもいるかもしれないので、その辺はよく考えたほうがいいかもしれません。

(注)思い出の写真のスライドショー: パソコンやスマホが得意な方なら(少し手間と時間はかかりますが)アプリを使って自分でスライドショーを編集できます。動画ファイル(MPEG4等)にしてDVDに焼いておけば、それだけ持っていけば葬儀社で用意するレンタル機材のモニターとDVDプレーヤーで再生できます。ただし式場で実際にレンタルされる機材に接続して映るかどうか要確認(動画ファイルやDVDは互換性が無いこともよくあります)。この種のレンタル料金はけっこう高いので、上映用の機材を持ち込みたい方はそうしてもいいか予め葬儀社に聞いておくといいでしょう。葬儀社によってはレンタル料込みのプランを用意しているようです。

(写真は花祭壇のイメージ)
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2018年08月25日 (土) | 編集 |
葬儀社との打合せでいの一番に用意してくださいと言われるのが遺影に使う写真です。世間には生前から遺影用の写真を撮ってある用意の良い人もいるようですが、そういう人は稀でしょうから、普通は故人のスナップ写真の中からよく撮れているのを選ぶことになります。

デジタル写真の画像ファイル(JPG形式など)があるなら、それを渡したほうが背景や衣装を合成しやすいようです。アナログ写真でもうまく処理してもらえますが、小さく写っているのを引き伸ばすとやはりピントが甘い感じは否めません。遺影の背景といえば昔は灰色などの無地が普通でしたが、近頃はピンクなど明るい背景色も選べれば、花や青空など様々な背景写真を合成することもできます。

位牌のほうは、仏教に帰依していない私のような人間なら無くても別に気になりません(戒名をもらわない以上、位牌を作る意味も無い)。折々の節目に故人を偲ぶには遺影があればそれで十分です。位牌を作らない人向けに、葬儀社によっては見栄えの良いメモリアルプレートを製作するオプションも用意しているので、欲しくなったらその時に注文すればいいでしょう。

葬儀社のほうで作成した遺影を画像ファイルでもらっておくと(普通は遺影の焼き増し料くらいで入手可)、後から自分でパソコン(たぶんスマホでもアプリによって可)を使って後から名前や命日などを写真に書き込むこともできます。コンビニなどにある1枚20円のコピー機できれいにプリントして市販品の(百円ショップにもある)写真立てに入れれば位牌の機能を十分に併せ持った遺影の完成です!

(写真は名前と生没年月日、享年を書き込んだ遺影のイメージ)
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