『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2012年11月23日 (金) | 編集 |
翻訳原稿に出てきた gift that keeps on giving という英語表現をインターネットで検索すると意外に多く検索結果がヒットします。手元の辞書には見当たりませんでしたが、英語圏ではどうやら定番のフレーズのようです。この日本語訳として「与え続ける贈り物」という直訳調の言葉が使われていましたが、私にはどうも不自然に聞こえます。

そこで、「うれしさが続く贈り物」と訳してみました。「喜びが続く贈り物」「楽しみが続く贈り物」でもいいでしょう。文脈によっては、「永遠の贈り物」でもいいかもしれません。

ちなみに、この言葉の由来は、1920年代に米国などで発売された蓄音機(phonograph, "talking machine")の広告に使われたフレーズにあるようです(→参考:Origin of the phrase "The gift that keeps on giving")。

なお、この言葉は今では(否定的な意味も含めて)様々な使い方をされているようなので、文脈に応じて適切に訳したほうがいいでしょう。私が訳した文章では、この gift が「贈り物」ではなく「才能」という意味で使われていたので、「永遠に尽きることのない才能」としました。
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