『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2015年06月18日 (木) | 編集 |
宗教的な意味で「伝道」「宣教」、一般に「使節」「代表団」という意味で使われる英語の mission はカタカナ語で「ミッション」とも言い、手元の国語辞典にも外来語として載っていますが、最近では軍事的な意味や宇宙船などでいう「任務」についても「ミッション」を使うことがよくあるようです。

mission complete は、1960年代に生まれた私の世代の日本人ならまず「任務完了」と訳すところですが、若い世代には「ミッション完了」「ミッションコンプリート」で通じるようです。たぶんSF映画やアニメの影響と思われますが、そのような文脈で使われているならカタカナ語のほうがしっくりするかもしれません。英語では mission completed ともいいますが (completed は他動詞 complete の過去分詞形)、カタカナ語に訳すならいずれも「ミッションコンプリート」がいいでしょう。なお、mission complete でも誤用ではありません(この場合、 complete は形容詞と考えられます)。いずれも簡潔に言うために、間の be動詞が省略されています(日本語も動詞を省かなければ「任務を完了しました」となりますね)。

(例) It said, "Mission completed." (「ミッションコンプリート(任務完了)」とそれは言った)
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