辞書ではなかなか見つからない言葉がけっこうあって、仕事で英語を使う人にとって悩みのタネですね。東京・新宿区内で実務文書の翻訳に携わるフリーランスの翻訳者が、日々の仕事で発見した英語の専門用語や新語、その日本語訳や意味、用例をメモしていきます。
executive officer 【執行役員/執行役】
2008年12月01日 (月) | 編集 |
経営と執行を分離する米国流の経営スタイルが1990年代に日本にも導入されると、会社の経営にあたる従来の取締役(members of the board/board members)とは別に、業務執行の責任者として「執行役員」という肩書が設けられました。英語では executive officer または corporate officer などと呼んでいるようです。

この肩書を「執行役員」と最初に訳したのはソニーだったそうです。日本語でいう会社の「役員」はそれまでずっと「取締役」とほぼ同じ意味で使われてきたので、それと区別する必要もあったのでしょう。その後、この「執行役員制」を導入する日本企業が相次ぎました。

その後、2003年の商法改正によって「委員会設置会社」の制度が導入されると、業務執行にあたる「執行役」という商法上の役職が正式に設けられました。なんとも紛らわしいのですが、要するに、商法上の委員会設置会社では「執行役」、そうではない従来の経営形態の会社では「執行役員」という肩書が使われていることになります。

英語の executive officer と corporate officer の違いは判然としません。会社によってまちまちですし、多くの場合、具体的な根拠があって使い分けているわけでもなさそうです。結局、どの肩書が使われているかは、日本語、英語とも各社のホームページなどで確認するしかありません。

なお、「執行役員」と「執行役」の違いについては、下記のウェブサイトにその経緯が詳しくまとめられていました。これを読むとよくわかると思います。

(参考) 日向清人のビジネス英語雑記長 「執行役 vs 執行役員」

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック