東京・新宿区内で実務文書の翻訳に携わるフリーランスの翻訳者が、日々の仕事で発見した英語の専門用語や新語、その日本語訳や意味、用例をメモしています。『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 (略称:英夢見楽)とその単行本に関するご案内も随時投稿。2016年9月下旬に「~+(プラス)」と改題、装いも新たに新カテゴリー「新宿ネコクラシー」「筆者広報室」「広告只管傍観」を加えました。
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2016年06月15日 (水) | 編集 |
2008年のリーマン・ブラザーズ社の破綻が引き起こした世界的な金融危機は日本語で「リーマン危機」または「リーマンショック」と 呼ばれています。英語で post-Lehman と言えば、その直後またはその後(の数年間)を指していう経済用語で、文脈に応じて「リーマン危機後の」 (リーマン危機直後の)または「リーマンショック後の」 (リーマンショック直後の)と訳すといいと思います。

ところが、「リーマンショック」はどうやら和製英語らしく、リーマン社破綻の影響で日本国内に発生した金融危機を指して(多くは " "付きで) "Lehman shock"と書くことはあるものの、世界的にはあまり使われていないようです。Lehman crisis のほうがまだ英語らしいと思いますが、the financial crisis after the collapse of Lehman Brothers [in 2008]と説明的に表記するのが無難かもしれません。

(例) the post-Lehman world (リーマン危機後の世界、リーマンショック後の世界)
    the post-Lehman quarters (リーマン危機/ショック直後の数四半期)
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