『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2016年06月15日 (水) | 編集 |
2008年のリーマン・ブラザーズ社の破綻が引き起こした世界的な金融危機は日本語で「リーマン危機」または「リーマンショック」と 呼ばれています。英語で post-Lehman と言えば、その直後またはその後(の数年間)を指していう経済用語で、文脈に応じて「リーマン危機後の」 (リーマン危機直後の)または「リーマンショック後の」 (リーマンショック直後の)と訳すといいと思います。

ところが、「リーマンショック」はどうやら和製英語らしく、リーマン社破綻の影響で日本国内に発生した金融危機を指して(多くは " "付きで) "Lehman shock"と書くことはあるものの、世界的にはあまり使われていないようです。Lehman crisis のほうがまだ英語らしいと思いますが、the financial crisis after the collapse of Lehman Brothers [in 2008]と説明的に表記するのが無難かもしれません。

(例) the post-Lehman world (リーマン危機後の世界、リーマンショック後の世界)
    the post-Lehman quarters (リーマン危機/ショック直後の数四半期)
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