東京・新宿区内で実務文書の翻訳に携わるフリーランスの翻訳者が、日々の仕事で発見した英語の専門用語や新語、その日本語訳や意味、用例をメモしています。『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 (略称:英夢見楽)とその単行本に関するご案内も随時投稿。2016年9月下旬に「~+(プラス)」と改題、装いも新たに新カテゴリー「新宿ネコクラシー」「筆者広報室」「広告只管傍観」を加えました。
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2016年09月22日 (木) | 編集 |
『財界』誌(2016年10月4日号)掲載の拙コラム「英語で夢を見る楽しみ」第366回 Wish list(欲しいものリスト)でも言及しましたが、「死ぬまでにやりたいことのリスト」という意味で使われる bucket list という英語表現があります。私はこの言葉を題名に冠したアメリカ映画 The Bucket List (邦題最高の人生の見つけ方 [DVD]2007年公開)を見るまで知りませんでした。

日本語のやまと言葉や漢語にはこれに相当する端的な言葉が見当たらず、その意味を知らない読み手を想定するなら、少し長くなりますが「死ぬまでにやりたいことのリスト」と説明調で訳すのがいいようです。読み手がそれと知っているという前提なら「バケツリスト」や「バケットリスト」とカタカナ語にしても通じるかもしれません。ネットであれこれ調べてみたら、映画の字幕などで「棺桶リスト」(棺おけリスト)と訳した例もあるようですが(字幕の場合は字数に制限があるので仕方が無いのかもしれませんが)、これも一般に通じる日本語ではありませんし、説明されないと何のことかわかりません。

さてその映画、前半では二人の珍道中がユーモアたっぷりに描かれていますが、後半では涙を誘い、結末に向かって人生で本当に大切なものは何かを考えさせてくれました。人生の折り返し点をとうに越えた今の私には感じ入るところの多い作品でした。


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