『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2016年10月12日 (水) | 編集 |
外来語を訳すときにカタカナ語にするか漢語にするか迷うことはよくありますが、対象や分野によってもその判断は変わってきます。noise もそのひとつです。
① 一般に騒々しい(うるさい)音という意味であればふつうは「騒音」と言います。
② ラジオやテレビに入るザーザー音なら「雑音」です。これは人の噂や差し出口という意味でも使われます。
(例) radio noise (電波雑音、ラジオの雑音)
    noises from spectators (外野からの雑音)

このあたりまでは古い辞書にも出ています。しかし最近の電気・ITなどの分野では「ノイズ」とカタカナ語を使うことが多くなりました。
③ テレビの「画像の乱れ」という意味で使うことがあります。デジタルテレビで受信状態が悪くなると出てくる四角形の乱れは「ブロックノイズ」といいます。
④ 情報処理で「余計な情報」「無関係な情報」も「ノイズ」と言います。一般的な文脈でも使う人もいます。
(例) remove noise from the data (データからノイズを除去する)

ただし③、④は(特に年配の方など)一般の読み手には通じないこともあるので、ノイズ(画像の乱れ)ノイズ(無関係な情報)とカッコ書きで注記すると親切です。
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