東京・新宿区内で実務文書の翻訳に携わるフリーランスの翻訳者が、日々の仕事で発見した英語の専門用語や新語、その日本語訳や意味、用例をメモしています。『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 (略称:英夢見楽)とその単行本に関するご案内も随時投稿。2016年9月下旬に「~+(プラス)」と改題、装いも新たに新カテゴリー「新宿ネコクラシー」「筆者広報室」「広告只管傍観」を加えました。
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2016年11月23日 (水) | 編集 |
Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.
(国が自分に何をしてくれるかを問うのではなく、自分が国に何ができるかを問いたまえ)
― Inaugural Address by John F. Kennedy, January 20, 1961

第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ(JFK)の大統領就任演説の一節で、雄弁家として知られる彼の演説の中でも最もよく知られている言葉です。前後を含むパラグラフ全文は次の通りです。

My fellow Americans: Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country. ― My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.
( 米国民諸君、国が自分に何をしてくれるかを問うのではなく、自分が国に何ができるかを問いたまえ。世界中の市民諸君、米国が自分たちに何をしてくれるかを問うのではなく、人類の自由のためにともに何ができるかを問いたまえ)

全文を通して聴くと分かりますが、この件は最後のクライマックスにあって、聴衆から拍手と歓声を浴びています。半世紀以上を経た今も人々の記憶に残っているのはその映像が繰り返し流されているからでしょう。

後段(My fellow citizens of the world~)の節と節の間には接続詞 but が入っているのに、前段にはありません。意図的に落としたのかそれともたまたま読まなかったのかは知りませんが、結果的にはむしろ前段に力強さが感じられます。

Ask not~ は Do not ask~の古い形だそうですが、そのへんは私は不案内なので、興味のある向きは専門家の説明を当たってください。演説に重みを加えるために意図的に用いたのではないかと思います。

JFKを振り返るテレビの歴史番組などで定番のように使われる映像でよく耳にするフレーズですが、政治家ならともかく、私のような市井の人が引用する機会はほとんどありません。政治家が下手に用いると、妙に愛国主義的な印象を与えるのでこれも考えものです(よく知られている言葉だけに、場違いなところで引用するとちょっと浮いた感じがするかもしれません…)。今日の視点で見るとちょっと分かりにくいかもしれませんが、東西両陣営の対立による危機感が米国民の間に強かった1960年代の政治状況を考えると、こういう言い方になったのも無理はないかもしれません。

私個人にとっては大学のサークルのrecitation (暗誦)コンテストで使った思い出深い一節でもあり、そのことは拙著『英語屋さん ―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』(pp. 51-52、集英社新書)でも触れました。このほか、2008年に大統領選挙に臨んだバラク・オバマ氏について書いた拙コラム「英楽通法」(現「英語で夢を見る楽しみ」)でも引いたことがありますので、よろしければご参照ください→ 「英楽通法」 連載第169回 Eloquent(雄弁な)
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