『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2017年06月03日 (土) | 編集 |
北方の半島で最近やたらと試射を繰り返している「大陸間弾道ミサイル」はテレビニュース等でよく ICBM (intercontinental ballistic missile)という略語で呼ばれていますが、日本や韓国などの近隣諸国を射程に収めている「中距離弾道ミサイル」は英語で IRBM (intermediate range ballistic missile)と言います。

これらの略語は私が大学生だった1980年代にも米ソ間の軍備管理軍縮交渉を伝えるニュースでさかんに使われていましたが、なぜか IRBM のほうはその後あまり聞かなくなったような気がします(ちなみに当時のソ連製のそれでよく聞いた名前がSS-20でした)。

今の内閣はやたらと「わが国にとって新たな脅威」だと騒ぎ立てているようですが、ICBMの開発が脅威を与えるのは米国のほうで、日本はとうの昔に中国や北朝鮮のIRBMの射程に入っています。ICBMとIRBMを混同して今更のように新たな危機だと煽るような態度は為政者として慎むべきだと考えます。
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