東京・新宿区内で実務文書の翻訳に携わるフリーランスの翻訳者が、日々の仕事で発見した英語の専門用語や新語、その日本語訳や意味、用例をメモしています。『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 (略称:英夢見楽)とその単行本に関するご案内も随時投稿。2016年9月下旬に「~+(プラス)」と改題、装いも新たに新カテゴリー「新宿ネコクラシー」「筆者広報室」「広告只管傍観」を加えました。
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2017年06月03日 (土) | 編集 |
北方の半島で最近やたらと試射を繰り返している「大陸間弾道ミサイル」はテレビニュース等でよく ICBM (intercontinental ballistic missile)という略語で呼ばれていますが、日本や韓国などの近隣諸国を射程に収めている「中距離弾道ミサイル」は英語で IRBM (intermediate range ballistic missile)と言います。

これらの略語は私が大学生だった1980年代にも米ソ間の軍備管理軍縮交渉を伝えるニュースでさかんに使われていましたが、なぜか IRBM のほうはその後あまり聞かなくなったような気がします(ちなみに当時のソ連製のそれでよく聞いた名前がSS-20でした)。

今の内閣はやたらと「わが国にとって新たな脅威」だと騒ぎ立てているようですが、ICBMの開発が脅威を与えるのは米国のほうで、日本はとうの昔に中国や北朝鮮のIRBMの射程に入っています。ICBMとIRBMを混同して今更のように新たな危機だと煽るような態度は為政者として慎むべきだと考えます。
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