『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2018年07月06日 (金) | 編集 |
cabinet secretary が英国などの政府の役職名として使われている場合、日本語では「内閣官房長」がこれに該当します。日本では戦前、これに相当する内閣書記官長という官職がありましたが、戦後は閣僚ポストとして内閣官房長官(Chief Cabinet Secretary)が設けられています。多くの国々では公務員が務める非閣僚の役職らしく、今日の日本では内閣官房副長官(Deputy Chief Cabinet Secretary)が実質的にはその任に当たっているようです。

一方、国によっては cabinet secretary が(内閣を構成する)「大臣」(minister)の意味で使われていることがあります(下注)。ただし大統領制を採っている米国政府の閣僚の職名は日本語では「長官」を用いており、「大臣」とは言いません。同様に大統領と各省庁の長官ら政府高官で構成する米国の政権を「内閣」とは言いませんが、 cabinet secretary を「閣僚」と訳すことはあります。

(注)Wikipedia (英語版)の Cabinet Secretary の項目によると日本、ケニア、スコットランド、米国など
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