『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2018年08月26日 (日) | 編集 |
香典の可否: 香典は日本で広く行われてきた慣習ですが、最近は故人の信仰や信条などを理由に受け取らない家も多いようです。特にクリスチャン(キリスト教徒)はそもそも受け取らないものらしく、たとえ受け取っても故人ゆかりの社会事業に寄付したなどと書いた葉書が後で届くことがあります。喪主側としては、特にそういった理由でもない限りいちいちお断りするのも気詰りですし、下手にお断りすると会葬者に対して失礼になりかねないので、特に差し障りが無い限りいただいて、慣習に従って香典のお返しをしたほうが、むしろ気が楽だと思います。

供花供物の可否: 供花供物についてはちょっと問題を感じるところです。香典のほかに供花まで出していただくと親戚などには過分に経済的な負担をかけてしまうので、特に質素に行う家族葬では、供花を受け取らないなら、葬儀の案内を差し上げるときにその旨を周知したほうがいいと思います。さもないと一部の親戚だけ名前の入った供花スタンドが出てしまい不統一感は免れません(その問題を避けるためでしょうか、「親戚一同」という札がついている供花を見かけることがあります。いずれにしても、伯叔父母などの年長者に頼んで親戚の総意を取りまとめてもらうといいかもしれません)。特に喪家が花の祭壇を選択した場合、手向けの花はそれで十分ではないかと思います(下注)

葬儀社が用意する式場案内書の下のほうによく「供花のご用命は当社へ」などと書いてあります。様々な形の供花が届くことによる不統一感を避けるのがその主な理由と思われますが、業界関係筋から聞いた話によると、注文が入った供花代の半分は葬儀社に入る仕組みになっているので、葬儀社としてはその注文を受けたがる傾向が強いそうです。これも商売でやっている以上仕方が無いところでしょうが、供花供物を辞退したいとの意向を喪主が示しても嫌な顔をしないで快く引き受けてもらいたいものです。

仏教の宗派によっては山のように積まれた菓子や果物などの供物の籠が祭壇に所狭しと並んでいますが、これも仏式の葬儀でなければ供花と共に辞退してもいいでしょう。ただし、霊前(仏壇)にお供えする手土産程度の供物までお断りすることはもちろんありませんので、有り難く受け取って祭壇に捧げてからそのお下がりを家族でおいしくいただきます。この種の供物のお菓子はたくさん届くことが予想されますので、贈るならなるべく日持ちのするものにしたほうがいいと思います。

通夜ぶるまい・精進落とし: 通夜の席や火葬場の控室、それに仏式の葬儀では初七日の繰り上げ法要の後に食事を出す慣習があります。この数読みは葬儀の準備でも最も難しいところです。家族葬なら出席する身内の数はすぐに把握できますが、一般葬では参列者のうち会食に加わる人数を予測して手配しなければなりません。葬儀を取り仕切る人(施主や葬儀委員長)は葬儀社とよく相談して過不足が生じないように手配します。公人や著名人など大規模な葬儀を取り仕切るには、その業界に通じた葬儀社を起用しないと数を見誤って失敗するおそれが無きにしもあらず。

地方によっては通夜の席や繰り上げ法要後に豪華な料理が出てきてびっくりします。北海道の私の身内はほとんどが家族葬にしていることもあって、簡単な仕出し弁当とお茶菓子で済ませます(仕出し弁当は葬儀社に注文しておきますがお茶菓子は持ち寄り)。物足りないと感じる向きは後日、納骨や墓参の折にでも改めて会食の席を設けてもいいかもしれません。

喪主側と会葬者が同じ地方で育ち同じような宗教観を持っていれば何も問題は無いのですが、配偶者などの身内が余所の地方の出身者、または異なる宗教の信者だったりすると、葬儀の進行や会葬者への対応に違和感を覚えることもあるでしょう。たとえ自分の慣習とは違っていてもお互いに悲しみにくれている最中ですから、そのへんは顔に出さずに大人らしく振る舞いたいものです。

(注)手向けの花はそれで十分: 参列者が棺に入れる花は業界用語で「お別れ花」と言うようですが、これは葬儀社のほうで別に用意します(自分が手配した葬儀では基本プランには含まれておらずオプションで頼むかどうか聞かれました)。祭壇に飾った花も棺に入れられるほか、葬儀社のスタッフが花束にまとめて自宅用の祭壇とともに届けてくれます。

(写真は供花のイメージ)
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