『財界』誌連載コラム 『英語で夢を見る楽しみ』 寄稿者のブログです。往年のベストセラー『英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半』と『英語屋さんの虎ノ巻』(集英社新書)はKindle (Amazon)などの電子書籍でお読みいただけますので引き続きご愛読のほどお願い申し上げます。2008年7月から10年余りにわたって実務翻訳で見つけた訳語を「なるほど!訳語発見 ~英語翻訳の現場から」と題してこのブログに載せてまいりましたが、思うところがあり2018年8月に改題しました。
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2018年08月28日 (火) | 編集 |
私の故郷である北海道では葬式の流儀が東京などとは違うところがあります。東京暮らしが長くなった私は現在実家がある札幌近辺の風習を知らず、意外に地域差があることを実感しました。ご参考までに私が気付いたことを書いておきます。

● 一般人でも新聞のお悔やみ欄に訃報が出てしまう: 他の地方にもあるそうですが、東京と違って北海道では無名の一般人でも断らないと新聞のお悔やみ(訃報)欄に個人情報が載ってしまいます。他人に葬儀の日時や自宅の場所を知られても良いことは無いので、これは断ったほうが無難。お悔やみ欄に掲載されている訃報を見ても、「葬儀終了」として住所を載せない人も多いようです。

● 通夜も自宅ではなく葬祭場で行う: 内地でもマンションや小さな一軒家が多い都市部では葬式だけでなく通夜も葬祭場で行うことが多くなりました。北海道では昔から葬儀社のホールか公営の葬儀場で行っていたように記憶しています。土地は安いのに内地の田舎のように親戚中が冠婚葬祭で集まれるような広い部屋が無いのは、暖房の問題があるからかもしれません。

● 湯灌は納棺師の手でおごそかに行う: 東京で私が見聞きしてきた納棺は簡素なものでしたが、札幌で初めて映画「おくりびと」に出てきたような専門の納棺師の手で厳かに着替えさせる湯灌の儀式に臨みました。納棺師は葬儀社が手配しますが、その料金も基本プランに最初から含まれているようです。葬儀社の方から聞いた話では、その納棺師が所属する地元の会社が映画「おくりびと」のモデルで、そこの納棺師がこの映画の演技指導にもあたったとか。検索して調べてみたら北海道の人が1954(昭和29)年の青函連絡船の沈没事故を契機に始めた会社らしく、東京とは地域差があることにも納得できました。

【参考記事】  現役おくりびとに聞く「現代の死」 増える直葬に違和感 〔日刊ゲンダイ・ヘルスケア〕

● 香典返しは当日返しのみ: 北海道では香典は互助的な意味が強く、返礼品は当日返しだけで内地のように四十九日を過ぎる頃に香典返しを送る慣行は昔は無かったようです。ただし最近では、内地の親戚や知人への気遣いもあって、特に多額の香典をいただいた親戚などには香典の額の三分の一から半分程度の後返しを送るようになっているようです。

● 香典用の領収書が用意してある: 特に注文していないのに葬儀社が香典帳と共に香典専用の領収書を用意しています。家族葬では使いませんが、北海道の慣行としていつも用意してあるのでしょう。北海道は結婚披露宴も伝統的には会費制でしたが、それと似たような発想かもしれません。

● 告別式で親族の集合写真を撮る: 北海道では結婚式と同様に、葬儀に参列した親族の集合写真を撮ることがあります。葬儀社が用意するオプションにもカメラマンによる写真撮影があります。東京にはそういう慣習は無く、集合写真など不要と思って私は手配を頼んでいなかったのですが、葬儀社の担当者が親切に「撮りますよ」と言ってくださったので自分のカメラで撮ってもらいました。あとで気付いたのですが、葬儀に参列できなかった遠地の親戚にこの集合写真を送ったところ思いのほか喜ばれたので、全員で写真を撮る意味もあると実感しました。

● 喪主の挨拶は出棺前でなく告別式の最後に屋内で行う: 時期によっては屋外は寒いので、喪主は内地のように出棺前に屋外ではなく、屋内で行う告別式の最後に挨拶を述べます。

● 遺骨の取り扱い―分骨を頼む人が多い/遺族の手で全部骨壺に入れる: 札幌では最初から小さな骨壺に分骨して渡すように希望する喪主が圧倒的に多いということも葬儀社の方から聞いて初めて知りました。理由はよく分かりませんが、たとえば仏教の宗派によっては一部を分骨して寺に納め、それ以外は墓に入れるらしいので、何かそういった事情に由来しているのかもしれません。東京では遺骨が骨壺に収まるように火葬場の職員が適当に砕いてくれますが、札幌の火葬場では遺族の手で全部砕くように言われてちょっと驚きました(時間がかかったので最後は手伝ってくれましたが)。一方、別の某地方都市では火葬場の職員が最初から遺骨を取り分けていたのを見ました。このへんも地方によってかなり違うようです。

そのほか、地方によっては告別式の前に火葬を済ませるなどもっと大きな違いもあるようで、知らずに参列すると戸惑うことがあります。いちいち喪主に問い合わせるわけにもいかないので、遠地の親戚の葬儀に参列する前にネットで調べておくといいでしょう。

(写真は映画「おくりびと」のDVD。リンク先はAmazon)
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